② 川崎臨海部で大規模な土地利用転換が始まります
▶ 川崎臨海部を支えてきた製鉄業
川崎臨海部に製鉄所があるJFEスチール株式会社は、国内屈指の鉄鋼メーカーで、川崎臨海部の重工業の象徴として、長きにわたって川崎市の産業をリードしてきました。
しかしながら、鉄鋼需要の低迷、原料価格の高止まりなどにより、同社は厳しい経営環境に直面したため、川崎臨海部での製造工程の一部を、令和5(2023)年9月に休止しました。
▶ 広大な土地の利用用途が変わる
このことによって、川崎臨海部の土地約2,800ha(ヘクタール)のうち、約400ha(ヘクタール)を占めるJFEスチール株式会社が所有する土地について、これまでの製鉄所などから別の利用に変えるための検討を進めています。
東京ディズニーランドと東京ディズニーシ―を合わせた面積が約100ha(ヘクタール)ですので、いかに広大な土地であるかが想像できます。
▶ 川崎の次の100年を切り開く道しるべ
川崎臨海部の400ヘクタールを超える広大な土地の利用転換により、未来志向の土地利用が展開されることになります。
扇島地区において、先導的に土地利用転換を進めるエリアには、海外からのCO2フリー水素を受け入れ、貯蔵し、供給する拠点が整備される予定です。
川崎臨海部は世界に先駆けて人類共通の課題解決(カーボンニュートラル)に取り組みながら、この大規模な土地利用転換を契機に、産業の高度化による国際競争力のある産業拠点として発展し続けます。