▶ キングスカイフロントの研究機関の一部を紹介②

公益財団法人実中研
顕微鏡を使う研究者
話し合う研究者
顕微鏡を使う研究者

公益財団法人実中研(以下、実中研)は医療や生命科学のための研究開発を行う研究所で、2011年に宮前区 野川から川崎区 殿町(キングスカイフロント)に引っ越してきました。どのような研究所なのかはこちら(https://deep-tech.city.kawasaki.jp/column-09.html)で紹介しています。動画はこちら(https://www.youtube.com/watch?v=omlowUyJRH0)です。

ここでは実中研で活躍している人たちを紹介します。

野村( のむら ) 龍太( りゅうた ) (理事長)

野村 龍太(理事長)
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キングスカイフロントネットワーク協議会の会長でもある野村 龍太理事長がどのような子ども時代を過ごし、実中研で「日本発の世界標準システム」を作り上げてきたのか、またキングスカイフロントを「日本トップクラスのサイエンス拠点」に発展させるために力を尽くしてきたのか、こちら(https://deep-tech.city.kawasaki.jp/column-10.html)で紹介しています。

中畑( なかはた ) 龍俊( たつとし ) (研究者、医師)

中畑 龍俊(研究者、医師)
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中畑龍俊先生は、お母さんと赤ちゃんを結ぶへその緒(さい帯)の中に、「造血幹細胞」という“血液をつくる細胞”があることを世界で初めて発見しました。白血病などで血液を正常につくることができない患者さんは、健康な人から「造血幹細胞」を分けてもらう必要があります。

中畑先生は赤ちゃんが産まれると一部捨てられてしまっていた「へその緒」を活用することで、治すのがとても難しいと言われてきた病気の新しい治療方法を考え出し、新しい医学の道を開拓しました。この発見と治療法のおかげで、これまで多くの患者さんが白血病などの病気を克服しています。

佐々木( ささき ) えりか(研究者)

佐々木 えりか(研究者)
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佐々木 えりか先生は、サル(ヒト以外の霊長類)の遺伝子改変に世界で初めて成功しました。ヒトの病気の原因を知ったり、治療方法を発見するには、人間に身体のつくりが似ている「サル」を観察する必要があります。

佐々木先生はコモンマーモセットというブラジルにすむサルを対象にし人間の健康のための研究をする第一人者です。アメリカやヨーロッパ、アジアなど世界中で講演をしたり、海外の研究者と一緒に研究し、技術を教えたりしています。

伊藤( いとう ) 亮治( りょうじ ) (研究者)

伊藤 亮治(研究者)
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伊藤 亮治先生は、アレルギーの研究をしています。アレルギーとは食べ物や植物、ホコリなどに対して体が敏感に反応してしまう状態のことで、そういうものに触れたり食べたりすると、くしゃみや鼻水、かゆみが出ることがあります。例えば花粉症や食物アレルギー、動物アレルギーなど様々なアレルギーが知られています。

伊藤先生は大学の先生や製薬会社(新しい薬を作り出す会社)などと一緒に、アレルギーがどうして起こるのか、どうしたら起こらなくなるかなどの研究をしています。

花澤( はなざわ ) 麻美( あさみ ) (研究者、獣医師)

花澤 麻美(研究者、獣医師)
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花澤 麻美先生は、免疫の研究をしています。免疫とは私たちの体がウイルスや細菌などの病原体から身を守るシステムのことを言います。

赤ちゃんの頃は免疫の力が弱く、熱をだしたり風邪をひきやすいですが、成長するにつれて感染症にかかりづらい体になります。これは私たちの体が日々いろいろな病原体に触れる中で免疫の力を強めているからです。

花澤先生は他の研究者と協力し合いながら、免疫がどのような仕組みで働いているかなどの研究をしています。そして時には獣医師として、また家ではお母さんとして仕事に子育てに日々活躍しています。

小牧( こまき ) 裕司( ゆうじ ) (研究者、診療放射線技師)

小牧 裕司(研究者、診療放射線技師)
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小牧 裕司先生は、MRIやCTを使って体の中のしくみや病気の状態、治療の効果などを調べています。また、私たちの脳が成長と共に発達し、その後老化していく様子を研究しています。

病院にあるMRIやCTという機械は、体を傷をつけることなくただ静かに寝ているだけで、体の中を観察できます。 小牧先生はMRIやCTの専門家の立ち場から、大学の先生や製薬会社と研究を進めたり、アドバイスをしたりしています。

顕微鏡を使う子供たちの様子
コップに液体を注ぐ子供たち
真剣に取り組む子供

実中研で行っている科学体験イベントの様子

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