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株式会社JEPLAN

株式会社JEPLANは、川崎区扇町に会社があり、ポリエチレンテレフタレート(以下「PET」)ケミカルリサイクル(※)技術をもち、この独自技術を活用し、「ボトルからボトル」や「服から服をつくる」資源を循環させる事業に取り組んでいます。

※ポリエチレンテレフタレート:石油を原料とし、ペットボトルや衣類等、様々な用途で使用されています。
※ケミカルリサイクル:使用済みのプラスチックを回収し、化学的に分解し、再利用する手法です。

日本国内で2つの自社のケミカルリサイクルのプラント(グループ会社含む)を運用し、石油資源の使用削減とともに二酸化炭素の排出削減に貢献しています。現在は、グローバルな世界規模の事業展開も視野に入れて、フランスやUAE(アラブ首長国連邦)の企業との取り組みも進めています。

衣類リサイクルプロセスのサンプル
服から服を作る循環図

「服から服をつくる®」取り組みで、JEPLANの独自ブランドである「BRING™」では、様々なパートナーと協力して、不要になった衣類を消費者から回収し、素材に応じてリユース・リサイクルしています。

そのうち、ポリエステル繊維100%の衣類については、独自の技術を用いて(この工場は福岡県北九州市響灘にあります)再生ポリエステル原料に再生し、そこからまた新たな服などをつくり、自社のアパレルブランドも展開しています。

「BRING™」は、これまでにTシャツ約1,500万枚分にあたる3,000トンの古着を回収しました。回収した服から新しい服をつくることで、廃棄される繊維を減らすとともに、限られた資源の有効活用に貢献しています。

衣類の回収ボックス
服から服を作る循環図
<参考>
JEPLAN HP・服から服を作る動画
https://youtu.be/Gb6yorPyMPY

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ペットリファインテクノロジー株式会社
※株式会社JEPLANのグループ会社

ペットリファインテクノロジー株式会社は、川崎区扇町に立地し、JEPLANグループ独自のケミカルリサイクル技術を用いて、使用済みのペットボトルから、再び、ペットボトルの原料となるPET樹脂を製造し、「ボトルtoボトル」による資源循環に取り組む会社です。

工場全体の写真

このリサイクル技術は、再生することが難しいとされる不純物を多く含むペットボトルであっても、化学的に分解し不純物を取り除くことで、石油由来の原料と同等品質の原料を製造することができるため、何度でも繰り返し安心・安全な新しいペットボトルによみがえらせることができます。

ボトルtoボトル循環図
ボトルtoボトル循環図(詳細)

この技術により、PET樹脂製造におけるCO2排出量は、石油由来の原料からの製造と比べて、約47%削減できると試算しています。

グループとして、川崎市内をはじめ、全国の様々な自治体と連携することで、ペットボトルを回収し、リサイクルを行っています。

水平リサイクル(使用済みの製品から再び、同一の製品を製造する)の技術で新たな石油資源の使用削減にも貢献し、世界的にも注目を集めています。

製造工程
CO2排出削減
<参考>
ペットリファインテクノロジーHP
http://www.prt.jp/#
ペットリファインテクノジー工場紹介動画
https://www.youtube.com/watch?v=s6kgeMl7rtw
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