③ オープンイノベーションって何?

「オープン」(開かれた)という枕詞に、技術革新を意味する「イノベーション」を組み合わせた「オープンイノベーション」という言葉は、時代の流れもあって、世界中で大きな関心と期待が寄せられ、広まりました。

日本の製造業は、1970年代から1980年代まで急成長を遂げましたが、韓国、中国、といったライバル国の台頭、IT化やグローバル化への対応の遅れなどにより、1990年代以降は苦戦しています。

特に、技術が多様化して、研究開発のすべてを自分たち・自分の会社だけで行っていくことが難しくなったのです。

オープンイノベーションとは、課題に対して、自分たち・自分の会社だけで解決することにこだわらず、必要に応じて社外から最適な策を探し出すことで、よりすばやく課題を解決するための手段です。「スピードを優先して、自分たちだけでできなれば、外部の知見を活用してでも何とかする。」という狙いがあります。

キングスカイフロントは、異なる企業や研究機関の研究者たちが活発に交流して、協力・連携しながら次々とイノベーションを生み出そうとしています。

参考文献: 清水洋著(2023年) 「イノベーションの考え方」 日本経済新聞出版
星野達也著(2015年) 「オープン・イノベーションの教科書」 ダイヤモンド社
ナノイノベーションセンターで働く研究者
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