▶ 川崎臨海部の企業の一部を紹介①
旭化成株式会社は、マテリアル(繊維・ケミカル・エレクトロニクス)、住宅(住宅・建材)、ヘルスケア(医薬・医療・クリティカルケア)の3領域で事業を行っている日本の大手総合化学メーカーです。
川崎製造所は1957年に操業を開始しました。世界各地に立地している旭化成グループの重要な生産拠点、そして、イノベーション拠点であり、塩浜地区、浮島地区、千葉工場の3ヶ所で構成されています。
川崎製造所では、ケミカル事業における世界最高水準の品質を誇る様々な製品を生産しています。代表的な製品としては、エコタイヤの原料となる「合成ゴム」、食塩水を電気分解して塩素と苛性ソーダを生産することが出来る世界的に導入実績のある「イオン交換膜」、接着剤や紙のコーティング剤として使われる「SBラテックス」、車のテールランプの原料となる「アクリル」等です。
川崎製造所の大きな特長は、製造所内で各製造部門と研究部門が連携しあって、製品の設計、開発、技術サポートまで行っているところです。
2019年にノーベル化学賞を受賞
2019年にノーベル化学賞を受賞した旭化成名誉フェローの吉野彰(よしの あきら)氏は、長年にわたり川崎製造所にて研究をされていました。
吉野氏は、繰り返し充電できる「リチウムイオン電池」を発明し、スマートフォンやノートパソコン等、我々の生活に欠かすことのできないIT機器に数多く使用されています。ハイブリッド車や電気自動車のほか、次世代の送電網を支える蓄電池といったエネルギーや環境の分野でも活用が広がっています。
水素製造用の試験設備の設置
2024年には水素製造用のアルカリ水電解システムの試験設備を設置しました。世の中で期待される水素需要に応えるための設備の大型化、また、再生可能エネルギー由来の電力活用へも対応できる信頼性の高い製品の技術開発を進めます。
大人気ゲームとのコラボイベント
国内外で大人気のゲーム「FINAL FANTASY VII REMAKE」(ファイナルファンタジーセブンリメイク)と川崎の工場夜景のコラボイベントでは、旭化成株式会社川崎製造所の夜景がイメージ画像として使用されました。
地域社会とのコミュニケーション及び社会貢献の取り組み
地域社会とのコミュニケーション及び社会貢献として、川崎製造所周辺公道の一斉清掃、深井戸の水を高度浄化して飲用出来るようにする供給システム「ライフスポット」の設置、工場見学受け入れ、科学イベントへの出展、地域住民の皆様への会社の状況や取組等の報告会の開催などに取り組んでいます。